ねこと暮らし(仮)

ねこのこと日常のこと

急性胃炎なのか誤飲なのか

お久しぶりです。すっかりこのブログも病気するたびに書くようになってる気がする……

日常のなんてことないことまめに書ければ良いもののツイ廃ツイッターに篭りがち。

 

今回はチャさんの体調不良の記録を今後のために残しておきます。

 

1/15日曜

13:00〜14:00 私は長風呂・夫も外出しており不在の間に誰かがゲロをする(未消化のご飯ナシ、黄色い胃液のみ) この時まだ犯人は不明。

土曜から久しぶりの雨で急に気温が下がったり天候が悪化していたので嘔吐物の掃除しながら「気圧や気候変化によるものかもね。」などと話しながら「まあ猫はよく吐く生き物だし。」と呑気なことを思っていた。

1時間後

チャットが咳き込みながら3箇所にゲロ(先程と同じく黄色い胃液のみ)

おうおうさっきのはチャットだったのか。出すもの出たら早く楽になれば良いのだけれど(まだ呑気)

以後、1〜2時間おきに咳き込みゲロ吐くチャット。もはや胃液すら出ず透明な唾液吐くだけ。

さすがにゲロ常習犯のあむろではなく、チャットが1日に何度も吐きを繰り返し衰弱していくことに不安を覚える私達。

20時過ぎても時間を置いてはゲーゲー繰り返すチャットに明日病院行くか〜なんていう呑気な考えはなく夜間救急を探す。

21:00 かかりつけはやっていないので、初診で夜間診療もやってる病院に事情説明の電話。症状と経過を報告して予約を取り付ける。

吐き疲れてゲージに入ることすら拒まないチャットをゲージに入れて急いで病院に向かう。受診。

前日からの様子含めて誤飲誤食の疑いは全くなく、心拍・肺の音も問題ナシ。お尻での検温も暴れず大人しく測らせてくれて猫の平熱(38°)で問題ナシ。とりあえず吐き続けるのも体力使うことと若干の脱水気味もありなので、

・皮下点滴(これは幼少期から吐き常習犯のあむろも十八番でした)

・吐き気止め

・あと様々な可能性を考えて少しでも気になることがあれば…と絞り出したのがcatlogを確認したところ金土日にかけてトイレ入室記録と尿量がほんのわずかではあるが多いかもしれない…?と言うことで膀胱炎疑い?予防?に追加の抗生剤を投入してこのまま落ち着けばいいね。という話で点滴(薬の注射含む)して帰宅しました。

 

1/16月曜

朝ご飯食べず。→リビングの2箇所あるトイレに入るが何も出ないという動作を2、3回繰り返す。人間が近寄ると逃げるため、体を触ってほしくなさそう?と夫談。トイレ掃除したら下痢うんちあり。血尿等はなし。

全く良くなるどころか食欲も無くなり本人の気力も薄くこれはまずいと急いで再受診を。午前中にかかりつけ医へ。

症状説明、昨晩にしてもらった処置について、考えられること等々話し合い精密検査をすることに。(話せば話すほど前日にほぼ無いとは思っていた誤飲誤食も視野に入れる。「絶対」なんてことはこの世にないもんね…)→血液検査/エコー/レントゲン他ほぼ年1でやってる猫ドックと同等の検査をフルコースで頼んで主治医にお任せすることにする。午後にお迎えと結果を聞きに行くことに。

午後 検査終わりのチャットと対面。検査結果。

・膀胱炎の可能性はゼロ。尿検査はもろもろ問題なし。

・血液検査→片腎のため定期検査してる腎臓(BUN(血中尿素窒素)・CRE(クレアチニン))の数値は前回とほぼ同じで特に悪化もしてはいない。白血球だけ高い。

・レントゲン→特に何か異物などが写るなどのこともなく数年前に横隔膜ヘルニアで整復した箇所も経過良好で再発なし。

・腹部エコー→十二指腸あたりに怪しい影があり。他の検査や当該部位以外のエコーは驚くほど良い子で大人しく検査を受けてくれたが、十二指腸のエコーだけは細部まで当てようとするとイヤイヤと僅かながら逃げる。(朝あまりお腹触らせてくれなかったのもそのためかも。)

異物が入り込んだ場合の写り方でも無さそうではあるがとにかく気になる。

・血液を採取した時の追加で検査したSAA(血清アミロイド A:炎症マーカーでもある)の数値が異様に高い。この日の時点で29.96(通常の場合は6以下)

【SAAとは…生体に感染や組織障害などの有害な刺激が加わった際に、比較的短時間の間に血液濃度が変動する一軍の蛋白質を急性相蛋白と呼ぶ。】 引用元:猫の炎症マーカー ➖http://www.hokkaido-juishikai.jp/wp/wp-content/uploads/2014/12/1411-01.pdf この論文とても興味深かったです。

これが上昇していると体内で何らかの炎症が起きているということらしい。

まずはSAAの急激な上昇で1番に考えられるのが急性膵炎。こちらを急性膵炎か調べるための外注検査に回すことにしました。

各検査の総合的判断で疑わしいとされるのは膵炎または胆嚢肝臓膵臓の三臓器炎、そして誤飲のケース。

f:id:amchat:20230126062924j:image猫の胆管の形。わんちゃんとの違い。(主治医にも同様の説明を図解で教わりました)

引用先:南大阪動物医療センター院長コラム➖「三臓器炎」の話│平野区長原駅近くの病院といえば南大阪動物医療センター

同コラムより膵炎についても➖「嘔吐」の話│平野区長原駅近くの病院といえば南大阪動物医療センター

この辺のコラムもとても勉強になるのでお時間あればぜひ

猫は総胆管と主膵管が繋がっていて十二指腸に続いているので三臓まとめて炎症を引き起こしやすいと言われました。

さて疑いはあってもこのあと更に原因特定をするには何をしたらよいのでしょう。

・・・・・今回は、なんとバリウムをすることになりました。猫にもバリウムってあるのね?! 

翌日再受診することも可能でしたが、前日に打ってもらった吐き気止め(セレニア)が切れるのがちょうど今晩21時以降。(強めのお薬で24時間程度効果があるそうです。)

「薬が切れてもしまた吐き戻しが何度も起こった場合それはそれでご両親心配になりますよね。こちらでその後の経過も含めて今晩看ましょうか?」という医師のご厚意に甘えて病院にお泊まりすることになりました。嘔吐があってもなくても夜〜朝にかけて電解質の確認して体調の経過を追っていってくださるとのこと。チャットの長い夜は続く…。

 

1/17火曜

朝一でSAAの検査&バリウムを飲んでもらって5分、30分、1時間、2時間後…と少しずつ間隔を空けながら経過ごとにレントゲンを撮りバリウムの動きを観察します。どこかでバリウムが停滞したりすると誤飲の位置がわかったり異物が見つかったりするケースもあるそうです。

バリウムの参考:紐状の異物の誤飲のコラム➖とりい動物クリニック(静岡県富士市) - 獣医さん泣かせのひも状異物とは

バリウムのレントゲン写真の他に手術中の臓器の写真も多数含まれますので苦手な方はお気をつけください。

>異物摂取があった症例に対して治療を行い す。誤飲した直後であればまずレントゲンを撮影しその後、催吐処置(お薬を使って強制的に吐かせる)を行います。他には内視鏡により胃内から摘出する方法 があります。現在の所では内視鏡による摘出法が最も安全な方法と思います。

>ただし異物摘出には様々な問題があり、上記の処置は異物を飲み込んだことを確実に観察している場合に限られます。『飲み込んだと思う。』という不確実な情報 ですと、レントゲン検査による異物の確認が頼りになりますが、レントゲンに移らない異物(ひも、布、ゴムなど)ですと本当に胃の中にあるのかどうかが議論の的になります。

*誤飲は本当に時間との勝負だし(早ければ早いほど見つかりやすいし強制的に吐かせられる。)丸一日と時間が経っていたり確実性がないと診断出せないから難しいですよね…。一度おもちゃの誤飲疑いでそもそもどちらかかも分からず2匹抱えて病院駆け込んだことがある愚かな人間より。確定診断も出ず経過を見ることしか出来ず無事に排便確認出来たので結果的にヨシとなりました。(良くはない。)

夕方、退勤後急いで病院に向かう。経過報告。

・夜間の嘔吐はなし。電解質は正常。SAAは13まで下がった。
バリウム→5分・30分後の動きは通常の動きだしだったが、7時間以上経過してる15時の段階で胃にまだ残っており流れきらず。通常よりかなり遅い。胃や十二指腸に異物ある場合も流れないことがある。翌日の朝までに胃から流れてればOKだがもしも残っていれば開腹した方が良い。
バリウムが全部流れてても経過によっては今後内視鏡が必要かも。明日もまたSAAを調べる。

ということでもう一日延泊です。がんばれチャット。頑張ってるのは知ってるんだけどもさ( ; _ ; )/~~~

主治医曰く、前日からの様々な検査を暴れたりすることなく真面目に大人しく受けてくれるチャットの健気な姿に院長や看護師さんたちにもとにかく可愛がられたらしい。「バリウムこんな大人しく飲んでくれる子珍しいです。」「レントゲンも暴れず一発で撮れるのは偉い。」

本当に偉すぎる( ; _ ; )/~~~偉すぎ晋作( ; _ ; )/~~~早く流れろバリウム

 

1/18水曜

無事に胃からバリウムが流れきっている&他に気になるところが無ければ退院の予定。私は仕事で行けなかったのでお迎えは在宅勤務の夫にお願いすることに。午前には連絡があり、2日ぶりにチャットが帰宅!先住には病院の匂いのせいかシャーシャー唸られてた。チャットは全く気にしてないようだったw

SAA値は6程度まで下がっていて一時的な炎症はだいぶ治ったはず(…でいいのか??)。あとはバリウム便が出てきてくれるのを待つ。便を粉々に解体してもらえればもし誤飲なら何か出てくるかもしれないのでよく調べてほしいとのこと。 4日分の薬が処方されて飲み切りで全て投薬終わったら再受診予定。

病院で久しぶりのカリカリ朝ご飯を出してもらったが緊張のためか一口も食べなかったそうですが、帰宅してからすぐに少しずつ食べ始めてくれました。良かった…。(いつもの1/4量だけどね。)

この日の夜には食欲がだんだん湧いてきたのかご飯の準備に気付き飛んでくるようにはなったもののご飯を食べたい気持ちVS思ったより食べられないジレンマ。時間を置いては少しずつ食べてくれました。

でもまあよく考えたら当たり前ですよ。人間だって胃腸炎になったら全く食事を受け付けなくなるし実際に食欲が湧いてきたり食事出来るようになったとしてもおかゆから始めて…と少しずつ復食して直すし。序盤から天丼カツ丼なんて食べられないですよね。

ちゃんと自分の体調を見極めつつ量と回数のバランスを考えてるチャット天才では?!?!※親バカ 

 

1/19木曜

チャットの便の形跡はナシ。まだ本調子ではなさそうな様子。

退院後何かあった時のためにと一応予約していた枠で私だけで話を聞きに行く。

・SAA値で膵炎及び三臓炎疑いで出した外注検査の結果が出ました。数値正常で全く問題ナシ。膵臓はいまのところ無事でした。

・白血球の数値も心配だけど体力回復して胃炎治れば正常に戻ることもあるので今すぐに心配は無し。胃炎の症状が諸々落ち着いて体力が戻ってから改めて検査。

・💩自体は尿と違って1、2日出なくても健康的被害はないが5日位出ないとなったらお尻から刺激を与えて誘導してくれるとのこと。

食べないと出るものも出ないのでとりあえず今はたくさん食べてもらって体力つけてもらおうと決意。

この日はウエットは半分・カリカリは3〜4程度食べるようになりました。

 

1/20金曜

祝・初バリウム便!明け方に1回12g。本当にバリウム混ざってて白い。解体→異物なし

変わらずウエット半分、カリカリ6〜7割

 

1/21土曜

6時と22時に2回19gと13g。健康的◎→異物なし

嬉しいことに食欲がほとんど戻りました。ウエットは半分のままだけど、カリカリはほぼ完食!罹患前のような元気そうに見える行動も増えた。

そしてなんと言っても夕飯のお魚を察知して突撃してきたのです!!!f:id:amchat:20230126091339j:image

「美味しそうなもの食べてるねえ??」
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「…絶対に“ある”」
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「食わせろ」
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食べさせられるようなものは何ひとつも無いし立たれても困るは困るんだけど今日ほどお魚に前のめりで直立してるチャットを抑えるのがこんなに嬉しいとは(´;ω;`) 食欲の塊おかえり!!!!

 

1/21日曜

5時と10時の2回30gと14g。もうさすがにバリウムは混ざってませんでした。異物の形跡もなし。解体終了。食欲通常通り。但し大寒波目前にしてくしゃみが数回出始める。

1週間が経ちました。長かったような早かったような。4日間の投薬終了。

 

1/22月曜

夜中から明け方にかけてくしゃみが増える。連発しがち。寒いからとはいえ心配。と言ってもタイミングよく経過観察報告の日だったのでかかりつけ医へ。

体力がほぼ回復したのでキャリー入りたくなくて暴れる暴れる。とても良い傾向ですね👏その元気大事!連れて行くけどw

触診とこちらの報告で今回の急性胃炎疑いの治療は一旦終了、猫ヘルペスが出てきてしまったのもあり次はそちらの治療に。まだまだチャットのチャレンジはつづく…

 

 

 

現在1/25(水)で10日ほどが経ちました。猫ヘルペスの症状もほぼ治まりつつあります。本ニャンの若さなのか根性なのか回復はどちらも早くて感謝しかないです。ただ今回これだけの検査をしましたが本当の原因自体は明らかになっていません。改めて猫の病気は解明(原因特定)が難しく対症療法とさまざまな検査を重ねていってひとつずつ可能性を潰していくしかないんだなと思いました。これだけのと言っても検査がまだ全然足りないかもしれないし、これからまた不調が続くようであれば人間のエゴですが我々には“治療をする”の選択肢しかありません。

ただ回復傾向が見られて体力が戻ってきてる段階でまた病院に連れて行き通院のストレスを感じさせてもいいのか、原因特定のための検査や治療をどこまですべきなのかというのは線引きが難しいなと思います。

犬の飼い主が動物病院へ行く前に知るべき重要事項➖日本ベェツグループ

愛猫に何かが起きた時・少しでも怪しい兆候が見られた時、その都度数ある選択肢の中から最善の方法を探して考えて飼い主自ら治療に参加して選んでいかないといけないなと改めて実感しました。

 

本当に猫は食べて寝てくれるだけで偉い。

 

チャットが帰宅した週末、珍しく大接近していたふたり⁽⁽(ી₍₍⁽⁽(ી( ˆoˆ )ʃ)₎₎⁾⁾ʃ)₎₎このあと理想の猫まんじゅうにはならず><かわいいからヨシ!

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今日も寒いですね。チャージスポット的な?f:id:amchat:20230126194639j:image
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気合いでここまで書き連ねましたが、誤字脱字&脱線しまくりで読みづらくてすみませんでした。殴り書きメモの解読にも時間を要しました(^^;; 時間が経てば経つほど忘れるのでもっと早くから書けばよかった…!

飼い主目線(私の主観)での治療と経過ですので間違いがあるかもしれません。予めご了承ください。引き続き猫たちの変化には注意して見ていきたいと思います。

 

特別なことはなくていいのでふたりが健やかに穏やかに過ごせますように。

寒い日が続きますのでどうか皆様もご自愛ください。

おわり🐈