ねこと暮らし(仮)

ねこのこと日常のこと

チャットのこと

備忘録として保護してからのもろもろを記します。

 

◇チャットの通院記録+α

意を決してチャットを捕獲したその足でかかりつけ医に向かい、軽い問診とフロントラインをしてもらい帰宅。1週間くらい様子を見て、家に慣れてきた頃にまた来てくださいと言われる。

帰宅してからよくよく観察するとくしゃみを連発したり目が潤んだり風邪の症状が多少あり。鳴こうとするとスイッチが入ったようにくしゃみをする。食欲はかなりあり、家にあったカリカリもウエットも好き嫌いせずに出したら出した分食べる(偉い)

 

翌日、食事もお水もきちんと取っているのに24時間以上経過してもトイレせず。くしゃみは相変わらず。目ヤニも増えてきて片目が少し開きが悪く白濁してるような状態。

トイレを一度もしてないのが何より心配で、夜帰宅してから様子を見にいくとすかさず膝に乗ってきたチャットと1時間くらい一緒に過ごす。

隙を見てご飯を替えようと席を外したところ念願の初トイレ!緊張して我慢していただけあり驚く量の尿をした。立派な運もあり。恐れていた回虫などの虫も見当たらず。

トイレをしたものの猫風邪が酷いので翌日再び受診することに。 

 

日が明けて病院へ。猫風邪なので目薬と抗生剤含む2種類の薬を1週間分もらう。

飲み薬はちゅ〜るに紛れさせて気づかないうちに飲んでもらう。(先生ごめんなさい。)

目薬はイヤイヤで暴れるけど根気よくタオルケットで包んで点眼し、そのついでに濡れタオルで少しずつ目の周りを拭いて目糞も取ってみると綺麗なおめめが登場。前日白濁のような状態だったため心配していたが無事にしっかり目が開きました。

 

以後、点眼と投薬がしばらく続きます。

食事はうちの子とサイクルを合わせて1日4回、出したものは綺麗に食べるしお水もしっかり飲んでいる様子。トイレの数で言うと丸一日しなかった日があるため尿の回数が少し多いかな?って日もありましたが、1日3〜4回ペースに落ち着く。(それでも多いかも?) 

運に関しては食べてる量が量なためこんな立派な運見たことない!ってくらい快便快調で、先住あむろに見習ってほしいくらい立派なものを毎日出していた。虫も無し。

(獣医の指導に従い常にご飯が取れる状態にしてここは安全だよって覚えてもらうために結構な量を置き餌してたのをいつ見ても完食してたw) 

 

気になることでいえば公園に居た時は一度も気にならなかったけど、うちに来て2日目くらいで右後ろ足の状態が悪いことに気付く。普通に歩いたり走ったりしている時に足を引き摺る様子は全くないのだが、食事や水を飲んだりする時に自然と右の後ろ足が伸びて前に出てくるのだ。(足を畳めない?) 痛そうにしている様子はない。

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(足の様子。歩行には問題ないし、高いところも登れる。)

 

1週間ほど経ち、風邪薬が無くなりそうなので再受診。

食事・トイレは健康的で問題もなく良好。くしゃみは以前より減ったもののまだあり。足の不具合も伝える。

抗生剤の薬の種類を少し変えてもう1週間分。

獣医に足の股関節にぐりぐり指を入れて触診されても暴れず大人しく検診される姿を褒められる。

「いい子すぎて野良なのか疑うレベル」

触診では足に異常が見られず。

体全体の触診で腹部に怪しい何かがあると言われる。この大きさは非常にまずいと。おそらく肝臓か脾臓あたりの腫瘍かもしれない。とのこと。

それ以外は本ニャンの状態も良かったので、エイズ白血病の血液検査もようやく実施。注射はさすがに暴れてしまい、難航。どきどきしながら結果を待つと、エイズ白血病ともに陰性と嬉しい知らせ。これで一応今後先住とも会わせられる。

 

風邪薬と点眼を毎日欠かすことなく頑張ってもらうこと2週間とちょっと、殆どくしゃみも出なくなり気分上々。体力を持て余してきてヤンチャさが増すw

薬が切れるので再受診。

風邪薬の服用はもうやめてオッケーとの言葉をいただき安堵したものの、大急ぎで腹部の怪しいヤツの正体調べるための猫ドック予約を。

 

週明け再び病院へ行き丸一日かけてドック健診。

何か要望はと聞かれレントゲンのついでに足も見てほしいと頼む。「撮れたら撮るけど今回は腹部メインで暴れたら足は出来ません。予め了承してほしい。」とのこと。

預けたあとは腫瘍のことをひたすらネットで調べたり近隣の腫瘍に詳しい病院を探したりして時間が過ぎるのを待った。

 

夕方検査を終えたチャットをお迎えに行くと衝撃の事実が明らかになる。

結論から言うと、一度大きな事故に遭っていますと。

が気にしていた後ろ右足のは外傷性の骨折で骨盤あたりの骨がボロッボロに傷付いているのと、右大腿骨にも強いヒビが入っていてそのままの形でくっ付いてしまったから座ったりする時に足が曲げられずに足が伸びてしまうこと。

骨の状態(変な形ではあるけど既にくっ付いている)と外傷が何ひとつ残っていないため、その事故はつい最近のことではなく結構前に遭っていると。

そして、その事故で後ろ足だけではなく右の肺に臓器が突き刺さり片肺が潰れている状態だということ。いわゆる横隔膜ヘルニアが見つかりました。

 

今回のメインであった腫瘍の詳細に入る前に意気消沈する私達。

肝心の腫瘍疑いは撮ってもらったレントゲンやエコーでは真っ白になったナニかはわかるものの、これが本当に腫瘍なのかはたまた肝臓にお水が溜まったものなのか判断出来ない。それを詳細に調べるためにはCTを撮る必要があるということ。

CTは全身麻酔のためチャットの体がそもそも麻酔に耐えられるのかどうかということ。

CT検査になると転院しなければならないのと検査代だけでも高額治療になるということ。等々を丁寧に説明していただきました。

転院先はもちろん病院側が調べて紹介してくれるけど、画像解析に強いだけではなく外科手術にも強くないといけない。症例・術例を考えると、最悪この(横隔膜ヘルニアの)肺がお腹を開けた時に萎んで呼吸が止まる場合もあると。

 

今後の治療方法についてこちらにしっかり考えてる時間も必要だろうし、病院側も転院先を探す時間も欲しいということでその日は検査を終えて帰宅することになった。

 

おいおい待て待て情報量が多すぎる。

腫瘍なら取れるなら取ればいっか!くらいに楽観的に考えてた自分を殴ってやりたい。

チャットはあの小さな体でどんなものを抱えて生き抜いてきたんだ??

大事故???WHY??顔もあんなに可愛くて体に傷ひとつ無くてよく食べるしよく飲むしトイレでご立派な運も毎日もりもり出してるんだよ??足は特に生活に支障無いし神経系からくるものじゃないってことだけ分かればそれはチャットの可愛い個性だしオッケーオッケーくらいに思ってただあ??まぬけな自分が申し訳なくなってくる…

 

チャットは見た目も若いし体力もあるし猫好きを見極める目もある(自分で言うな)から愛嬌と賢さでここまできたと思ってたけど、そんな大事故をどうやって生き抜いて来られたの?

今まで君は一体どこに居たの??

大事故に遭いそのまま道端で生き絶えていてもおかしくないほどの大きな傷を抱えて外猫生活していたとは思えない。病院に連れて行きまではしなくても家で囲ってくれていた人がいるはず。でも、一度外でそんな大事故にあった子をもう一度外に放すなんてことありえる??

初めて会った時から驚異の人懐っこさでこれは間違いなく以前誰かに飼われてたなとは思っていたけれど、そんな背景があるなんて思ってもみなかった。

 

チャットの体のことを知った私たちはもちろん次の検査に進む道しか考えてませんでした。

治療しない選択なんてない。

今どれだけ毎日穏やかに健やかに過ごしていてもある日突然その塊が破裂して気付いた時には手遅れで…なんてことありえない。

もちろん検査や治療においてチャットにかかる負担だって大きいし計り知れないけど、こっちの人間の都合かもしれないけど、出会うべくして出会ってしまったから今後10年先20年先も一緒に居たいんだもん。わがままな人間でごめんね。

 

こうして次の検査へ進むのであった。

といっても転院先が決まるのと、それから検査の予約が取れるのはもう少し先のお話。