ねこと暮らし(仮)

ねこのこと日常のこと

いざ、転院〜手術〜

転院先が決まるまではもどかしい毎日でした。

チャットの状態は変わらず見た目は健康優良児そのもの。早く決めるなら決めて欲しい。こちらの気持ちは診断を聞いたその日に決まってる。(せっかち)

ていうかそもそもどれくらい日を改めるべきなんだ?2、3日後に行ったら急かしてると思われる?1週間待ってって言われたっけ?何も言われてない。どうしよう。

 

話を聞かされた時こそ鈍器で殴られたような衝撃はあったが、以後はわりと落ち着いていました。というか楽観的な性格が勝っていたため毎日涙で枕を濡らしたりはしなかった。

だってこんなに生命力あるんだよ???

めっちゃ食べるし(先住あむろより食べるしよくお水飲むしトイレも見事な上に使い方も綺麗。全部あむろに見習ってほしいくらいだ。笑)、

しかも血液検査なんてあむろよりクリーン中のクリーンで異常は一つも見られないという奇跡!

事故の時も囲い先見つけて住んでたわけだし、今回もこうやって甲斐甲斐しいというか本ニャンからしたらウザったいくらいおせっかいな人間に見つかってしまったわけだし、まあ腫瘍であれ取れるもんなら取ってほしいと思っていた。(ふりだしに戻る。)

 

あとは立派なニャンタマのせいで夜鳴きが止まない以外は困ったことがなくて、夜鳴き自体もまあ元気だなあ、ほらほら一度お茶しとく?みたいなノリでお膝乗っとく?って自分の睡眠時間削って構いさえすれば落ち着いてたので、早起きの日以外は平和な毎日だった。

 

1週間程経ちそろそろいいだろうと病院へ向かい、チャットの問診もいつも通りいい子ですねとあっさり終わりこちらの意志を伝え転院の準備を進めた。

病院は獣医師が決めてくれたもののそこから予約を取るのもこちらのスケジュールとの兼ね合いで一苦労で大病院あるあるだなって思ったりした。

 

◇いざ参らん!

普段徒歩5分の病院に通っているので県外のしかも電車を乗り継いで通院するのはドキドキだった。長距離移動は保護した以来だ。

保護した当時はビビってお漏らしされたので(当たり前だよね。怖いよね。)今回もお漏らしあるかな?と思っていたが、キャリー通院も慣れたからかはたまた目隠し布できちんと包んで行ったからか一度も鳴き叫ぶことなく目的地に到着。

完全予約紹介制なのもあり(?)受付と普通の待合室の他に個室の待合室も完備!ひえぇ

また1日かけてしっかり検査してもらうので頑張るんだよと個室で話しながら待つ私たち。獣医師たちが部屋に入ってきてその日の検査の内容と諸々の話をし、都度質問や気になることは何でも遠慮なく聞いてというので納得のいくまで話す。事前に聞かされていたCTの気でいたので全身麻酔について聞くと今日はエコーのみで良いらしい。ホッ

あとは全てお任せしてチャットを預けて検査結果が出る夕方まで放浪。

駅から離れたその病院は人里もなく(いやあるんだけど、周りに時間が潰せるようなところが殆ど無い!笑)唯一近くにあったファミレスで昼食を取り、無駄に駅まで30分の道のりを歩いて往復したりこういう時車があれば便利だよなと思いながら車しかいない通りをひたすら目的もなく歩いた(笑)

 

脱線しました。さて、夕方。受付に戻ってきたことを伝え待合室で待機。チャットが帰ってくる。鳴きもせず大人しい。病院のコンシェルジュ的なお姉さんが緊張を緩和しようとしてくれたのかお姉さんの飼っている猫の話や茶トラは良いですよね!と茶トラ話に花を咲かしていると呼ばれ、検査結果を聞きに再び個室の待合室へ。

 

朝とは違う外科の先生が来る。(別の来る予定だった先生は緊急手術が入ったため遅れているそうだ。)

待っている間に見て良いと言われたテレビにPCを繋ぎエコーで撮ってもらった写真を見せてもらいながら結果を聞いた。(のべ30枚近くあったかな?)(テレビはそのためにあったのか!ハイテク!)

PCの接続が悪くてアタフタしつつ「結果から言うと腫瘍じゃなかったです。これは良い報せ。」と。

 

チャットの診断名は【水腎症

なんらかの原因で尿管に結石などが詰まり、尿として排出したかったものが腎臓内に溜まってしまい拡大しちゃう病気。

今は普通に生活しても何ら問題ないが、今後もしこの膨れ上がった腎臓が破裂して体内に尿が排出されると敗血症になって死に至ることがあるそうだ。

エコー写真で見比べると正常に動いてる左の腎臓とは違い右の腎臓はパンパンに膨れ上がって真っ白だった。尿管に恐らく結石か何か断言は出来ないが疑いがある物が複数あり、それが原因で尿を正常に出せなくなり膨れ上がったと見られる。

 

もう一つは主治医にも言われた【横隔膜ヘルニア】

こちらは脾臓(肺→胃や肝臓のさらに下にある臓器)が外傷的原因で横隔膜を突き破り肺まで到達している模様でした。

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(脾臓の位置 /ネコ-Wikipediaより https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%B3)

 

どの程度事故から経っていて癒着がどの程度あるかによって整復(元の位置に臓器を戻す)出来るかが変わってくるそう。こちらは開腹してみないとわからないらしい。

 

我々はせっかちな人間なので詳細な病気の説明を聞きながら、今後の治療方法については手術一択でした。

右の腎臓はもう完全に機能しておらずこの先残しておいても良いことはひとつもないことと、放っておいてある日突然倒れて手遅れになられたら困るので。

横隔膜ヘルニアについては癒着が進み無理に剥がしたことでショックが起きたりする場合もあるため、これは腎臓摘出の手術の際についでで診られるということで可能なら整復、無理ならそのままということになった。

若さもあってか反対の腎臓が今のところ頑張って働いていて血液検査の状態も腎臓の数値を含めて他の項目を見てもほぼ正常なので手術は出来ると。

水腎症の手術自体は外科の先生も数多くこなしていて難しい手術ではないと。でももちろんリスクはあって術後の感染症などの可能性があるとしっかり説明してもらった。

 

では手術はいつになるのか?と話が進むと「変な話明日でも出来ますよ。」とのこと。通院の往復で距離も時間もかかり移動ストレスのことを考えると、それなら明日しようとサクサク話が進み手術日が決まった。

獣医師曰く、完全紹介制・予約制を取っているので救急以外の新患が来ないためひとりひとりにしっかり検査の時間を取り病気の詳細な診断が出来る。そしてその病気に緊急性がある場合せっかく診断が出たのに手術出来るのは数ヶ月先です!なんてことが無いように翌日即手術が出来るような体制に整えるんだとか。

チャットは検査で刈られたお腹を「やられちゃったぜ…。」とばかりにぺろぺろ舐めたり、それにも飽きて話が長いとキャリーで寝入っていた。(大物!)

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別の先生が戻ってきて外科の先生とバトンタッチし、同意書の記入やその他に都度気になることはないか・質問や不安なことは無いか等々こちらが納得出来るまでケアして下さったので不安はなかった。手術の時間や面会についてなど一通り聞いてチャットを預けて病院を後にした。

 

◇手術当日

難しい手術ではないと聞いたものの私は落ち着かなくてあまり眠れず朝を迎えた。仕事中は考えずに済んだものの手術が終わる頃になると集中力が途切れてくる。

ほぼ約束通りの時間に電話が来て、無事手術が終わりまだうつらうつらしてるけど意識も心拍にも問題はなく目を覚ましたこと。患部を摘出したこと。癒着もなく脾臓を元の位置に整復できたこと。

もうこんな嬉しいことがあっていいのかってくらい小躍りしたりスキップしたりした。(職場で何やってんねん。)これから面会も良いとのことだったので、急いで病院へ。あんなに遠いと思ってた通院の距離を感じないくらいその日は着くのが早かった。

 

チャットと念願の面会するとちょっとまだぽやぽやしたようにも見えるけど、カラーと足に繋がれた管たち(点滴と心拍数や酸素数を測るやつ)が邪魔だイヤだと歩き回っていた。カラーのせいで頭も掻けないし足も舐められないと不思議そうにしていたけど、ちゃんと起きてる!!!偉い!!!大変な手術頑張ったあとに運もちゃんとしたって聞いたし、もう歩いてるし偉い!!!さすがチャット!!!!

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検査をしてくださった先生や手術をしてくださった外科の先生と少し話も出来、聞きたいことも全部聞けて何よりチャットの姿を見られてホッとした…。無駄にポジティブ発揮して絶対大丈夫としか思ってなかったけど、さすがに緊張した。

また来るねと挨拶をして帰った。

 

◇再び面会へ

コロナの関係で通常より面会時間が少ないのと面会も事前予約制なので(会えるだけ有難い)当日朝電話し、時間を決める。

時間通りに病院に到着し待合室にいると名前を呼ばれ、前回とは違う部屋での面会になった。

前回は手術直後なのもあり獣医師や動物看護師の方々が行き交い仕事をしているERの中にあるゲージ越しだったのが、今回は診察台とパイプ椅子がぽつんとある個室にそのままチャットをキャリーから出してフリーにしてくれたのだ!

また時間が経ったら迎えにきますね。と看護師さんに言われ、チャットと再会。

調子も良くご飯もよく食べているそうで私と再会したことよりもこの部屋は何だ?と気になって部屋中歩き回る(笑)忘れられてんのかな( ;∀;)

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一通り歩いて診察台に上げるとようやくひと鳴き。お尻ポンポンしながらひたすら喋りかける。

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「あむろがチャットいなくて寂しいって。待ってるよ。」「ニャー」「(相方)も待ってるよ。」「ニャー」「早く一緒に帰ろうね。」「ニャッ」

相槌のタイミング天才なのか?それ以降あんまり鳴かなかったから本当にわかってたんだと思う!(猫バカ)

時間でいうと20分もなかったと思うが、普通に歩き回って探索している姿が嬉しかった。

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面会終わりで迎えにきてくれた看護師さんから近々退院出来ると聞く。夜に病院から経過報告の電話があり、退院日が決まった。

 

 

 

そう、それが、なんと本日退院です!!!!!

迎えに行ってきます!ナチュラルハイでやはり今日も眠れなかった!!!小学生か!!!

 

今週ずっと慢性的に寝不足だった(笑)でもチャッさんの大変さに比べれば屁ですよ。屁。

 

手術痕がちくちく痛むかもしれない。整復された臓器が無事に機能するかわからない。検査や手術で所々刈り上げられたところだって気になるでしょう。久しぶりにあったあむろに一からシャーされるかもしれない。(頭痛い)

 

それでも、それでも、

うちに来てくれてありがとう!!!!!

たくさん頑張ってくれてありがとう!!!!!

生まれてきてくれてありがとう!!!!!

これからもよろしくね!!!!!

 

 

つづく