ねこも木から落ちる
先日、先住猫ことあむろ(Mix3歳♂)がキャットタワーから落下して爪が取れてしまって2週間ほどエリザベスカラー生活をしていました。
ねこも木から落ちる。
いやタワーから落ちるって。まあ落ちるか。
そそっかしくて興奮すると足を踏み外すことは今まで何度もあったけど持ち前の運動能力(猫の本能?)で無事に着地成功し、怪我に至ったことはなかったので油断していました。
仕事が終わって携帯を見たら「あむろがタワーから落ちて手怪我した」と不審なLINEが。
かわいいお昼寝写真から一転して負傷した手の写真まで届いて血の気が引いた。
即帰宅して病院へ直行。本ニャン比較的大人しい性格ではあるものの今回ばかりはショックが大きかったのかキャリー内で怒る怒る。あんなに怒って唸って病院行くのに抵抗したのはうちにきて3年で初めての出来事であった。(ちょっとのんびりさんなのでキャリーに入れられ扉を閉められてから事態に気付き暴れ出した。遅いよw)
結果から話すと爪が取れて出血はしていたものの患部を見てみたら爪の取れ方も綺麗であとは本ニャンの自然治癒力に任せるしかないと。炎症止めと抗生剤のお薬の処方と傷口の炎症を悪化させないように毛繕い禁止令で2週間のカラー生活が始まったのでした。
初めの1週間はカラーのストレスで元気が無く食欲も落ち人の手からじゃないと食べないという甘ったれっぷり。元々綺麗好きで毛繕いが好きな子なのでカラーが邪魔で毛繕い出来ないことに多大なストレスを感じていた模様。食べてる時以外はほぼ寝てやり過ごす1週間だった。
経過観察で病院。患部の確認。
「ちょっと傷口見せてくださいね。」と砂糖より甘く優しい先生に向かってウー💢シャー💢連発。(あむろってウーとかシャーとか出来るんだね。すごいね。)
初診の時に消毒を拒み大暴れしたのが原因で取りきれなかった血が固まって毛と絡んで引っ張られているだけで、毛を処理してもらったら一切痛がるそぶりもなくさっきまでの威嚇は何だったのかってくらい何も無かった顔して猫被ってた。経過良好。服薬を減らしてもらいもう1週間頑張りましょう。
相変わらずカラーは嫌いだけど先週までは入られなかったところに人の補助なしで器用に入って行ったりするから猫はすごい。ただ根は不器用なので何度でも同じ場所でぶつかる。そして強行突破しようとするパワー系やくざねこ(こわい)
様子を見て夕飯時にカラーを外して食事と毛繕いをしてもらう。怪我した手だけは何度か阻止したら触らなくなった。猫は賢い。
カラー装着とフリー時間のバランスを取ってたらストレス軽減したのか同居猫のチャットとも戯れ合いを再開。ほっとした。
1週間が経ち再び通院。診察と問診を経て㊗︎カラー卒業!
あとは爪が伸びてくるのを待つのみ。お薬も頑張ったね。
いやあねこと暮らすと毎日事件が絶えない。
まさか慣れ親しんだキャットタワーから落下する日が来るとは。チャットと日課の追いかけっこをして落ちたのか、はたまたチャットに攻撃を仕掛けられ落ちてしまったのか真相は藪の中。
リモートワークで別室で仕事していた人間もあむろの悲鳴を聞いてから駆けつけたから落ちた前後に何があったかは知らないらしい。
そのまさかのまさかが起きるから出来る限りの対策はしなきゃいけないなと改めて思いました。そこまで高くない位置から落ちても怪我するんだね…それは想定外だったよ。周りに障害物なかったしこればかりは防ぎようがない気もするけど…。
今回は爪でよかったけど(良くはない)、これが骨折してたらとか考えるだけで寿命が縮まる。
今年はあむろの爪が厄落とししてくれたってことにして健康第一、安心安全の一年にしたいです。
以下はあむろのカラー記念写真館。
ほぼツイッターから引っ張ってきたものです。もうカラーは懲り懲りよね?だから怪我はしないでおこうね、あむ太郎!
↓↓
即帰宅、即病院
病院から帰宅後、カラーが嫌すぎて人間不信になり私から逃げ回る
安息の地、こたつ
キャリーが半分自室のねこ
たそがれ
何かあるとすぐにニャンコロビーに召喚されてた日
こたつしか勝たん
弄ばれる
カラーしても仲良し(チャットがカラーで現れた時は威嚇しまくってたのにな!wチャットの心は広い)
自力でキャリー(半分自室にしてる)に入れず途方に暮れてる
再び通院、人間不信で逃げ回る
やはりこたつが安心
その他いろいろ
カラーしてもかわいいねこは偉大。
おわり🐈
えりまき写真集
術後1ヶ月はエリザベスカラー生活でした。
退院後しばらくはケージで静養…のはずが!茶トラのヤンチャボーイが大人しく出来るわけがなかった。苦笑
ケージに入れられることが苦手らしく暴れる暴れる。お水はひっくり返しご飯もひっくり返しトイレの砂は横綱の塩まきのごとく部屋中に撒き散らし、爪研ぎは噛みちぎり全壊!ァ,、'`( ꒪Д꒪),、'`'`,、
買って1日でお水と猫砂まみれになっておさらばになった猫ベット…(;o;)(綺麗に猫砂取って洗ったけど一度も使われることなかった🧹笑)
結果的にケージフリーにした方が大人しく好きなところで寝てくれるので早々にフリーになったチャット。カラーは好きじゃないけど適応能力は抜群でした💮
エリマキトカゲのようなカラー姿も板についてきたところで卒業の日がきてしまったので、ここに襟巻き姿を残しておきたいと思います。
以下、大量の写真です🤳
寝顔あつめ
ワイルドだろう〜?
ハイタッチ
セクシー( ˘ω˘ )スヤァ
あくびは豪快に
撫でるといい顔してくれる
人文字ならぬねこ文字?!
起きてる姿もあるよ
お膝大好き
盗み食い現行犯(未遂)
カラーが怖かった先住あむろ
怪我防止のためにキャットタワー上階(写真より上)は禁止でした。禁止令出したら大人しく諦めてくれた(賢い)はずが、2週間で別ルートから登頂に成功していたチャット(賢い)
日向ぼっこ
最後はあくび集
おわり🐈
水腎症+横隔膜ヘルニアの手術後の話
あけましておめでとうございます。
気が付いたら年が明けていました。手術が成功したことに浮かれてすっかりここを更新するのを忘れていましたが、下書きに入れたままだった手術直後に主治医の先生方に聞いた話のメモを載せます。
おかげさまでチャットは手術後、合併症を起こすこともなく順調に回復し退院しました。退院してからは体調を崩すこともなく食欲旺盛で体力おばけ(遊んでも遊んでも足りないw)で見た目は健康優良児そのものです。 昨年末には去勢手術も終えました。
定期的な検査には今後も通い続けますが、このまま楽しいお家ライフを満喫しましょうね!ラブ!
※このメモ書きは素人が付け焼き刃で今回の手術に至った病気について調べて気になる点をいくつか聞いたものです。手術成功の報を受け病院に直行し、麻酔が切れたばかりのチャットの姿を見ながら執刀医の方々にお話を伺いました。医師の回答もこちらが読解して書いたものなので正確さに欠けることをご了承ください。
📝
・どの程度切除できたのか →右の腎臓は全て切除、太くなってた尿管とかまで綺麗に取り除いた。(尿管まで切除するのは膀胱から尿が尿管へ逆流するのを防ぐためもあるそうです。)
・尿管にあった結石は石なのか腫瘍なのか今後調べることはあるのか →そもそも実際に石があったかどうかわからない。水腎症になってしまった原因として結石のようなもので尿管が塞がったと推測したもののエコー上では確実にこれという石は写っていなかった。
・横隔膜ヘルニアになってしまった破れた膜は→2cmくらいの穴が空いており、整復後に綺麗に縫合した。今後また破れる可能性もなきにしも
・今回のように片方の腎臓が全く機能してなくてもう片方がきちんと機能(仕事)してると血液の数値(クレアチニンとか)は正常値になるものなのか。逆に両方機能しててもどちらかが悪化してると数値が悪くなるのか→血液検査で数値が悪く出るってことは腎臓の7〜8割が悪くなってないとなかなか数字として出てこない。チャットの場合は若いのもあって多分もう片方がしっかり仕事してるから数値が正常値にある
・水腎症は片方のみが多いと聞くがもう片方も血石が出来たりする可能性は?今後食事等で気をつけることはあるのか? →水腎症自体は片方のみが多いとは言われてるが、反対の腎臓から出てる尿管に結石が出来るか出来ないかと言われれば断言はできない。膀胱にも結石があり?(結石が有った跡?)もあって元々結石が出来やすい作りやすい体質なのかもしれない。
今後の対処としては、
・お水たくさん飲んでもらう
・ 食事は(腎臓関係で推奨されてるロイカナユリナリー&ヒルズc\d 等々あるけど)毎日の尿の量をチェックしたり定期的に血液検査を受けて異変がなければ食事制限は特にない
・かかりつけに説明、報告書→送付してくれる。
・切除と整復で空いた部分は大丈夫なのか、反動はあるのか→反動は気になるならエコーで確認するしか無い。
・癒着がなかったということは脾臓が潜り込んでた方の肺は機能してるのか?→癒着が無かったわけではなく少しあった。ただ完全にくっ付いてたわけではなく場所が良かったから切除しても問題ない程度の癒着であったため剥がして脾臓の一部を切除してから元の位置に戻した。
肺に関しては潰れてるのかどうかは開胸したわけではないので実際に開胸してみないことにはわからない。
・抜糸と退院日について→退院日は術後経過によるのでまだ未定。合併症の発症は術後24〜48時間と言われてるので48時間を越えないと安心はできない。
・手術部位の保護服などは必要か?→服は猫が嫌がるのでカラーをしてもらう。カラーの方が慣れやすい。カラーは病院側から支給してくれるのでこちらで別途用意する必要はなし。
◇その他
・1日1回必ず病院が電話してくれて術後経過を教えてくれる。退院の日程等はその電話の中で教えてくれる。
・犬の手術だと術後の血液検査の数値で容態安定してるとかわかるけど猫はわからないので、食欲はあるか・ご飯の吐き戻しはないか・トイレに問題はないか等々の生活状況で判断するしかない。→もし吐きや異常が見られたらすぐにエコーを取ったり検査をして調べてくれる。
以上が手術後すぐに聞いたあれこれでした。
(麻酔から目覚めた直後まだうつらうつらしていたチャット。点滴や心電図のコード類が煩わしくて寝ぼけ眼でケージ内をぐるぐる歩き回ってコードに絡まったり、先生たちと私が真剣に会話してる最中に💩をもりもりし始めたり大物だった。笑)
おわり🐈
茶トラのチャット
彼とは某公園で遭遇しました。それは少し小雨が降る肌寒い日のことでした。
休日に何気なく散歩をしていると大きな公園の入り口に彼はぽつんと立っていました。彼が立っていた場所を通った時には気が付きませんでしたが、私達がポケモンをしながら佇んでいると公園に入ってきた男性の後ろをとことこと付いて歩くように現れたのです。
少し遠くからその光景を観察していると、どうやら前を歩く男性は後ろの茶トラの猫の存在に全く気が付いていない様子でした。男性を追いかけるのをやめて立ち止まった彼とぱちりと目が合うと彼は迷わずこちらに向かって歩いてきました。
はじめは気のせいかな?とも思いましたがだんだん近付いてくる彼に驚きつつ、十数メートルの距離をあっという間に縮めた彼はこちらに向かって「ニャー」と小さく鳴きました。
少しだけ警戒していたもののこちらが軽く屈むと近付いてきて足元に纏わりつき何度も頭突きをしながら体の周りを周りました。
(体の匂いを付けてまわるかのように入念に頭や体をぶつけてくる茶トラ(笑))
相当人に慣れている様子で初めましてでここまで外の子と接近できることに驚きっぱなしでした。
連れが彼のお尻をポンポンするとそんなんじゃ足りないと言うように膝によじ登り、そこからまだまだいけるとばかりに肩まで登っていきました。それはまるでエベレストを目指す登山家のようでした。
とても愛らしく会って間もないのに一瞬で魅了されるもご飯もおやつも持っていないしもちろん外の子に餌付けなど出来るわけもなく
「ごめんね。何にも持ってないの。何も出来なくてごめんね。」と謝って膝から下ろしました。
またねと声をかけて公園散策を再開しようとすると初めて見かけた時のように私たちの後ろをとことこと付けてきたのです。まさにストーカー猫(笑)
情けはかけちゃいけない。振り向いたらいけない。と言い聞かせて振り向かずに歩き進めるといつのまにか後ろに彼はおらず、だいぶ離れてから見てみると彼はまた公園の入り口で誰かを待つように佇んでいました。
降ったり止んだりを繰り返す小雨を疎ましく思いながら歩いている最中も気になるのは茶トラの彼のことでした。だだっ広い公園の中で他にも色んな猫たちと遭遇しました。でもどの猫たちも私たち人間ときちんと一定の距離を保ち足早に立ち去るか草むらに隠れて出てくることはありませんでした。
公園内を何周かしてそろそろ帰ろうと来た道を戻ると、彼はまたそこに立っていました。木の下で雨宿りをしていた彼は私たちを見ると近づいてきました。
「うちで飼うか。」「飼っちゃう?」なんて言葉を交わすものの、あまり現実味がなくてすぐに決断して連れて帰られない私は無力だと痛感しました。
ごめんね。元気でね。と別れの挨拶をして離れると今度は後ろを付いて歩いてくることもなく雨宿りが出来るところを探して小走りで去って行きました。
帰りの道中もどうしても彼のことが気になるし、夕飯のお好み焼きが鉄板の上で焼き上がるのを待つ間も携帯でひたすら[猫 保護の仕方]と調べてしまうし茶トラの彼のことで頭がいっぱいでした。
そして相方も同じ気持ちだったのか「うちで保護して里親探すか。」とまさかの言葉を口にしたのです。それはいつもの冗談を言うような口調ではなく本心だとわかり、どうしよう私たちに出来るかなと頭でぐるぐる考えつつも口から出た答えはイエスでした。
保護を決意した主な要因としては、茶トラの彼が縄張りにしていたポジションが交通量の多い大通りに面している出入り口付近だったこと。いつ飛び出して事故に遭ってもおかしくない場所でした。
あれだけ人に慣れている子だと少なからず虐待犯などの一番の標的になりそうだったこともあります。近隣で虐待被害の噂と警告のポスターを複数見かけました。
こうやって理由をいくつか並べたところで初めて会ったその時からもう彼の虜だったのかもしれません。
あんなにウダウダ悩んでいたのに腹を括って保護を決めるとそこからは早かったです。
あそこまで人に慣れているということは元々飼い猫だったのでしょう。首輪はしておらずそこの公園で朝晩と餌やりの方々から食事を貰っているようでした。
保護すると意気込んで公園に向かうもそう簡単には会えるわけもなく、(まあそうだよな。日を改めるか。)と思っていたところにあっさり現れてベンチに座る私の膝に登ってきた茶トラの猫。
君はどこからともなく現れていつも私の心を攫っていくね。
今度こそうちにおいで。暖かい部屋でお腹いっぱいご飯を食べたりするのはどう?
「里親探そう。」と言っていた相方が茶トラがうちに来てから数日経たずに「茶トラにもしも持病があっても先住猫と相性が悪くてもこのまま別室で飼えばいいか。」なんて言い出したのはもう少し先のお話。
※迷い猫の可能性ももちろん高いと思いましたので各SNSや掲示板など様々な媒体で捜索しました。警察にも届出は出てませんでした。
いざ、転院〜手術〜
転院先が決まるまではもどかしい毎日でした。
チャットの状態は変わらず見た目は健康優良児そのもの。早く決めるなら決めて欲しい。こちらの気持ちは診断を聞いたその日に決まってる。(せっかち)
ていうかそもそもどれくらい日を改めるべきなんだ?2、3日後に行ったら急かしてると思われる?1週間待ってって言われたっけ?何も言われてない。どうしよう。
話を聞かされた時こそ鈍器で殴られたような衝撃はあったが、以後はわりと落ち着いていました。というか楽観的な性格が勝っていたため毎日涙で枕を濡らしたりはしなかった。
だってこんなに生命力あるんだよ???
めっちゃ食べるし(先住あむろより食べるしよくお水飲むしトイレも見事な上に使い方も綺麗。全部あむろに見習ってほしいくらいだ。笑)、
しかも血液検査なんてあむろよりクリーン中のクリーンで異常は一つも見られないという奇跡!
事故の時も囲い先見つけて住んでたわけだし、今回もこうやって甲斐甲斐しいというか本ニャンからしたらウザったいくらいおせっかいな人間に見つかってしまったわけだし、まあ腫瘍であれ取れるもんなら取ってほしいと思っていた。(ふりだしに戻る。)
あとは立派なニャンタマのせいで夜鳴きが止まない以外は困ったことがなくて、夜鳴き自体もまあ元気だなあ、ほらほら一度お茶しとく?みたいなノリでお膝乗っとく?って自分の睡眠時間削って構いさえすれば落ち着いてたので、早起きの日以外は平和な毎日だった。
1週間程経ちそろそろいいだろうと病院へ向かい、チャットの問診もいつも通りいい子ですねとあっさり終わりこちらの意志を伝え転院の準備を進めた。
病院は獣医師が決めてくれたもののそこから予約を取るのもこちらのスケジュールとの兼ね合いで一苦労で大病院あるあるだなって思ったりした。
◇いざ参らん!
普段徒歩5分の病院に通っているので県外のしかも電車を乗り継いで通院するのはドキドキだった。長距離移動は保護した以来だ。
保護した当時はビビってお漏らしされたので(当たり前だよね。怖いよね。)今回もお漏らしあるかな?と思っていたが、キャリー通院も慣れたからかはたまた目隠し布できちんと包んで行ったからか一度も鳴き叫ぶことなく目的地に到着。
完全予約紹介制なのもあり(?)受付と普通の待合室の他に個室の待合室も完備!ひえぇ
また1日かけてしっかり検査してもらうので頑張るんだよと個室で話しながら待つ私たち。獣医師たちが部屋に入ってきてその日の検査の内容と諸々の話をし、都度質問や気になることは何でも遠慮なく聞いてというので納得のいくまで話す。事前に聞かされていたCTの気でいたので全身麻酔について聞くと今日はエコーのみで良いらしい。ホッ
あとは全てお任せしてチャットを預けて検査結果が出る夕方まで放浪。
駅から離れたその病院は人里もなく(いやあるんだけど、周りに時間が潰せるようなところが殆ど無い!笑)唯一近くにあったファミレスで昼食を取り、無駄に駅まで30分の道のりを歩いて往復したりこういう時車があれば便利だよなと思いながら車しかいない通りをひたすら目的もなく歩いた(笑)
脱線しました。さて、夕方。受付に戻ってきたことを伝え待合室で待機。チャットが帰ってくる。鳴きもせず大人しい。病院のコンシェルジュ的なお姉さんが緊張を緩和しようとしてくれたのかお姉さんの飼っている猫の話や茶トラは良いですよね!と茶トラ話に花を咲かしていると呼ばれ、検査結果を聞きに再び個室の待合室へ。
朝とは違う外科の先生が来る。(別の来る予定だった先生は緊急手術が入ったため遅れているそうだ。)
待っている間に見て良いと言われたテレビにPCを繋ぎエコーで撮ってもらった写真を見せてもらいながら結果を聞いた。(のべ30枚近くあったかな?)(テレビはそのためにあったのか!ハイテク!)
PCの接続が悪くてアタフタしつつ「結果から言うと腫瘍じゃなかったです。これは良い報せ。」と。
チャットの診断名は【水腎症】
なんらかの原因で尿管に結石などが詰まり、尿として排出したかったものが腎臓内に溜まってしまい拡大しちゃう病気。
今は普通に生活しても何ら問題ないが、今後もしこの膨れ上がった腎臓が破裂して体内に尿が排出されると敗血症になって死に至ることがあるそうだ。
エコー写真で見比べると正常に動いてる左の腎臓とは違い右の腎臓はパンパンに膨れ上がって真っ白だった。尿管に恐らく結石か何か断言は出来ないが疑いがある物が複数あり、それが原因で尿を正常に出せなくなり膨れ上がったと見られる。
もう一つは主治医にも言われた【横隔膜ヘルニア】
こちらは脾臓(肺→胃や肝臓のさらに下にある臓器)が外傷的原因で横隔膜を突き破り肺まで到達している模様でした。
(脾臓の位置 /ネコ-Wikipediaより https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%B3)
どの程度事故から経っていて癒着がどの程度あるかによって整復(元の位置に臓器を戻す)出来るかが変わってくるそう。こちらは開腹してみないとわからないらしい。
我々はせっかちな人間なので詳細な病気の説明を聞きながら、今後の治療方法については手術一択でした。
右の腎臓はもう完全に機能しておらずこの先残しておいても良いことはひとつもないことと、放っておいてある日突然倒れて手遅れになられたら困るので。
横隔膜ヘルニアについては癒着が進み無理に剥がしたことでショックが起きたりする場合もあるため、これは腎臓摘出の手術の際についでで診られるということで可能なら整復、無理ならそのままということになった。
若さもあってか反対の腎臓が今のところ頑張って働いていて血液検査の状態も腎臓の数値を含めて他の項目を見てもほぼ正常なので手術は出来ると。
水腎症の手術自体は外科の先生も数多くこなしていて難しい手術ではないと。でももちろんリスクはあって術後の感染症などの可能性があるとしっかり説明してもらった。
では手術はいつになるのか?と話が進むと「変な話明日でも出来ますよ。」とのこと。通院の往復で距離も時間もかかり移動ストレスのことを考えると、それなら明日しようとサクサク話が進み手術日が決まった。
獣医師曰く、完全紹介制・予約制を取っているので救急以外の新患が来ないためひとりひとりにしっかり検査の時間を取り病気の詳細な診断が出来る。そしてその病気に緊急性がある場合せっかく診断が出たのに手術出来るのは数ヶ月先です!なんてことが無いように翌日即手術が出来るような体制に整えるんだとか。
チャットは検査で刈られたお腹を「やられちゃったぜ…。」とばかりにぺろぺろ舐めたり、それにも飽きて話が長いとキャリーで寝入っていた。(大物!)
別の先生が戻ってきて外科の先生とバトンタッチし、同意書の記入やその他に都度気になることはないか・質問や不安なことは無いか等々こちらが納得出来るまでケアして下さったので不安はなかった。手術の時間や面会についてなど一通り聞いてチャットを預けて病院を後にした。
◇手術当日
難しい手術ではないと聞いたものの私は落ち着かなくてあまり眠れず朝を迎えた。仕事中は考えずに済んだものの手術が終わる頃になると集中力が途切れてくる。
ほぼ約束通りの時間に電話が来て、無事手術が終わりまだうつらうつらしてるけど意識も心拍にも問題はなく目を覚ましたこと。患部を摘出したこと。癒着もなく脾臓を元の位置に整復できたこと。
もうこんな嬉しいことがあっていいのかってくらい小躍りしたりスキップしたりした。(職場で何やってんねん。)これから面会も良いとのことだったので、急いで病院へ。あんなに遠いと思ってた通院の距離を感じないくらいその日は着くのが早かった。
チャットと念願の面会するとちょっとまだぽやぽやしたようにも見えるけど、カラーと足に繋がれた管たち(点滴と心拍数や酸素数を測るやつ)が邪魔だイヤだと歩き回っていた。カラーのせいで頭も掻けないし足も舐められないと不思議そうにしていたけど、ちゃんと起きてる!!!偉い!!!大変な手術頑張ったあとに運もちゃんとしたって聞いたし、もう歩いてるし偉い!!!さすがチャット!!!!
検査をしてくださった先生や手術をしてくださった外科の先生と少し話も出来、聞きたいことも全部聞けて何よりチャットの姿を見られてホッとした…。無駄にポジティブ発揮して絶対大丈夫としか思ってなかったけど、さすがに緊張した。
また来るねと挨拶をして帰った。
◇再び面会へ
コロナの関係で通常より面会時間が少ないのと面会も事前予約制なので(会えるだけ有難い)当日朝電話し、時間を決める。
時間通りに病院に到着し待合室にいると名前を呼ばれ、前回とは違う部屋での面会になった。
前回は手術直後なのもあり獣医師や動物看護師の方々が行き交い仕事をしているERの中にあるゲージ越しだったのが、今回は診察台とパイプ椅子がぽつんとある個室にそのままチャットをキャリーから出してフリーにしてくれたのだ!
また時間が経ったら迎えにきますね。と看護師さんに言われ、チャットと再会。
調子も良くご飯もよく食べているそうで私と再会したことよりもこの部屋は何だ?と気になって部屋中歩き回る(笑)忘れられてんのかな( ;∀;)
一通り歩いて診察台に上げるとようやくひと鳴き。お尻ポンポンしながらひたすら喋りかける。
「あむろがチャットいなくて寂しいって。待ってるよ。」「ニャー」「(相方)も待ってるよ。」「ニャー」「早く一緒に帰ろうね。」「ニャッ」
相槌のタイミング天才なのか?それ以降あんまり鳴かなかったから本当にわかってたんだと思う!(猫バカ)
時間でいうと20分もなかったと思うが、普通に歩き回って探索している姿が嬉しかった。
面会終わりで迎えにきてくれた看護師さんから近々退院出来ると聞く。夜に病院から経過報告の電話があり、退院日が決まった。
そう、それが、なんと本日退院です!!!!!
迎えに行ってきます!ナチュラルハイでやはり今日も眠れなかった!!!小学生か!!!
今週ずっと慢性的に寝不足だった(笑)でもチャッさんの大変さに比べれば屁ですよ。屁。
手術痕がちくちく痛むかもしれない。整復された臓器が無事に機能するかわからない。検査や手術で所々刈り上げられたところだって気になるでしょう。久しぶりにあったあむろに一からシャーされるかもしれない。(頭痛い)
それでも、それでも、
うちに来てくれてありがとう!!!!!
たくさん頑張ってくれてありがとう!!!!!
生まれてきてくれてありがとう!!!!!
これからもよろしくね!!!!!
つづく
チャットのこと
備忘録として保護してからのもろもろを記します。
◇チャットの通院記録+α
意を決してチャットを捕獲したその足でかかりつけ医に向かい、軽い問診とフロントラインをしてもらい帰宅。1週間くらい様子を見て、家に慣れてきた頃にまた来てくださいと言われる。
帰宅してからよくよく観察するとくしゃみを連発したり目が潤んだり風邪の症状が多少あり。鳴こうとするとスイッチが入ったようにくしゃみをする。食欲はかなりあり、家にあったカリカリもウエットも好き嫌いせずに出したら出した分食べる(偉い)
翌日、食事もお水もきちんと取っているのに24時間以上経過してもトイレせず。くしゃみは相変わらず。目ヤニも増えてきて片目が少し開きが悪く白濁してるような状態。
トイレを一度もしてないのが何より心配で、夜帰宅してから様子を見にいくとすかさず膝に乗ってきたチャットと1時間くらい一緒に過ごす。
隙を見てご飯を替えようと席を外したところ念願の初トイレ!緊張して我慢していただけあり驚く量の尿をした。立派な運もあり。恐れていた回虫などの虫も見当たらず。
トイレをしたものの猫風邪が酷いので翌日再び受診することに。
日が明けて病院へ。猫風邪なので目薬と抗生剤含む2種類の薬を1週間分もらう。
飲み薬はちゅ〜るに紛れさせて気づかないうちに飲んでもらう。(先生ごめんなさい。)
目薬はイヤイヤで暴れるけど根気よくタオルケットで包んで点眼し、そのついでに濡れタオルで少しずつ目の周りを拭いて目糞も取ってみると綺麗なおめめが登場。前日白濁のような状態だったため心配していたが無事にしっかり目が開きました。
以後、点眼と投薬がしばらく続きます。
食事はうちの子とサイクルを合わせて1日4回、出したものは綺麗に食べるしお水もしっかり飲んでいる様子。トイレの数で言うと丸一日しなかった日があるため尿の回数が少し多いかな?って日もありましたが、1日3〜4回ペースに落ち着く。(それでも多いかも?)
運に関しては食べてる量が量なためこんな立派な運見たことない!ってくらい快便快調で、先住あむろに見習ってほしいくらい立派なものを毎日出していた。虫も無し。
(獣医の指導に従い常にご飯が取れる状態にしてここは安全だよって覚えてもらうために結構な量を置き餌してたのをいつ見ても完食してたw)
気になることでいえば公園に居た時は一度も気にならなかったけど、うちに来て2日目くらいで右後ろ足の状態が悪いことに気付く。普通に歩いたり走ったりしている時に足を引き摺る様子は全くないのだが、食事や水を飲んだりする時に自然と右の後ろ足が伸びて前に出てくるのだ。(足を畳めない?) 痛そうにしている様子はない。
(足の様子。歩行には問題ないし、高いところも登れる。)
1週間ほど経ち、風邪薬が無くなりそうなので再受診。
食事・トイレは健康的で問題もなく良好。くしゃみは以前より減ったもののまだあり。足の不具合も伝える。
抗生剤の薬の種類を少し変えてもう1週間分。
獣医に足の股関節にぐりぐり指を入れて触診されても暴れず大人しく検診される姿を褒められる。
「いい子すぎて野良なのか疑うレベル」
触診では足に異常が見られず。
体全体の触診で腹部に怪しい何かがあると言われる。この大きさは非常にまずいと。おそらく肝臓か脾臓あたりの腫瘍かもしれない。とのこと。
それ以外は本ニャンの状態も良かったので、エイズ白血病の血液検査もようやく実施。注射はさすがに暴れてしまい、難航。どきどきしながら結果を待つと、エイズ白血病ともに陰性と嬉しい知らせ。これで一応今後先住とも会わせられる。
風邪薬と点眼を毎日欠かすことなく頑張ってもらうこと2週間とちょっと、殆どくしゃみも出なくなり気分上々。体力を持て余してきてヤンチャさが増すw
薬が切れるので再受診。
風邪薬の服用はもうやめてオッケーとの言葉をいただき安堵したものの、大急ぎで腹部の怪しいヤツの正体調べるための猫ドック予約を。
週明け再び病院へ行き丸一日かけてドック健診。
何か要望はと聞かれレントゲンのついでに足も見てほしいと頼む。「撮れたら撮るけど今回は腹部メインで暴れたら足は出来ません。予め了承してほしい。」とのこと。
預けたあとは腫瘍のことをひたすらネットで調べたり近隣の腫瘍に詳しい病院を探したりして時間が過ぎるのを待った。
夕方検査を終えたチャットをお迎えに行くと衝撃の事実が明らかになる。
結論から言うと、一度大きな事故に遭っていますと。
私が気にしていた後ろ右足のは外傷性の骨折で骨盤あたりの骨がボロッボロに傷付いているのと、右大腿骨にも強いヒビが入っていてそのままの形でくっ付いてしまったから座ったりする時に足が曲げられずに足が伸びてしまうこと。
骨の状態(変な形ではあるけど既にくっ付いている)と外傷が何ひとつ残っていないため、その事故はつい最近のことではなく結構前に遭っていると。
そして、その事故で後ろ足だけではなく右の肺に臓器が突き刺さり片肺が潰れている状態だということ。いわゆる横隔膜ヘルニアが見つかりました。
今回のメインであった腫瘍の詳細に入る前に意気消沈する私達。
肝心の腫瘍疑いは撮ってもらったレントゲンやエコーでは真っ白になったナニかはわかるものの、これが本当に腫瘍なのかはたまた肝臓にお水が溜まったものなのか判断出来ない。それを詳細に調べるためにはCTを撮る必要があるということ。
CTは全身麻酔のためチャットの体がそもそも麻酔に耐えられるのかどうかということ。
CT検査になると転院しなければならないのと検査代だけでも高額治療になるということ。等々を丁寧に説明していただきました。
転院先はもちろん病院側が調べて紹介してくれるけど、画像解析に強いだけではなく外科手術にも強くないといけない。症例・術例を考えると、最悪この(横隔膜ヘルニアの)肺がお腹を開けた時に萎んで呼吸が止まる場合もあると。
今後の治療方法についてこちらにしっかり考えてる時間も必要だろうし、病院側も転院先を探す時間も欲しいということでその日は検査を終えて帰宅することになった。
おいおい待て待て情報量が多すぎる。
腫瘍なら取れるなら取ればいっか!くらいに楽観的に考えてた自分を殴ってやりたい。
チャットはあの小さな体でどんなものを抱えて生き抜いてきたんだ??
大事故???WHY??顔もあんなに可愛くて体に傷ひとつ無くてよく食べるしよく飲むしトイレでご立派な運も毎日もりもり出してるんだよ??足は特に生活に支障無いし神経系からくるものじゃないってことだけ分かればそれはチャットの可愛い個性だしオッケーオッケーくらいに思ってただあ??まぬけな自分が申し訳なくなってくる…
チャットは見た目も若いし体力もあるし猫好きを見極める目もある(自分で言うな)から愛嬌と賢さでここまできたと思ってたけど、そんな大事故をどうやって生き抜いて来られたの?
今まで君は一体どこに居たの??
大事故に遭いそのまま道端で生き絶えていてもおかしくないほどの大きな傷を抱えて外猫生活していたとは思えない。病院に連れて行きまではしなくても家で囲ってくれていた人がいるはず。でも、一度外でそんな大事故にあった子をもう一度外に放すなんてことありえる??
初めて会った時から驚異の人懐っこさでこれは間違いなく以前誰かに飼われてたなとは思っていたけれど、そんな背景があるなんて思ってもみなかった。
チャットの体のことを知った私たちはもちろん次の検査に進む道しか考えてませんでした。
治療しない選択なんてない。
今どれだけ毎日穏やかに健やかに過ごしていてもある日突然その塊が破裂して気付いた時には手遅れで…なんてことありえない。
もちろん検査や治療においてチャットにかかる負担だって大きいし計り知れないけど、こっちの人間の都合かもしれないけど、出会うべくして出会ってしまったから今後10年先20年先も一緒に居たいんだもん。わがままな人間でごめんね。
こうして次の検査へ進むのであった。
といっても転院先が決まるのと、それから検査の予約が取れるのはもう少し先のお話。